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山小屋の利用と基礎知識1

山小屋の利用と基礎知識1 1

山小屋の利用と基礎知識1


我々が渓流釣りでお世話になる山小屋の対象は一般の登山客や山の関係者も利用することが多い。シーズン中の利用は混雑も予想され予約が無いと利用出来ない小屋もある。登山者にとって山小屋は重要な拠点で、中には数日の縦走でも荷を軽くする為、軽リュック一つで宿泊する登山者もいる。夏期シーズンなどは山小屋の番人もいて比較的設備も整っている北アルプスなどは山小屋といっても白馬山荘の様に1000人規模が収容できるような大規模な施設もある。渓流釣りの場合稜線越えや山越えで入渓しない限りこういった大規模な施設を利用する機会は少なく、どちらかというと避難小屋かそれに準ずる小屋若しくは釣り人や山菜採りなどの特定の人が利用するような小規模な小屋の場合が多い。例えば小規模でも奥秩父の柳小屋は改装されたが、登山者、釣り人も利用する小屋としては立派な方で気持ち良く利用できる施設だ。ちなみに釣橋小屋の方は倒壊後利用はできないが、昔は釣橋小屋は滝川本谷のベース小屋でここに泊り、周辺の谷を釣ることができた。最近は日帰り者が多く、泊まる人も少なくなった様だ。利用されない小屋、利用される小屋のはっきりした柳小屋と釣橋小屋だ。地域により小屋の重要性は違うが東北や豪雪地帯では冬も利用されている場合があり規模が小さくても比較的管理が行き届いている小屋が多い。最近は登山ブームで避難小屋が増えて稜線や山頂付近で宿泊する登山者も増えた。私の好きな山域、越後の名峰守門連峰には山小屋が数多くある。日本二百名山に選定され、登山ブームになる前から越後には小屋が多かったが、特に守門には多い。越後の冬は長く、山の生活も冬に備えた装備で、山麓の一般民家も屋根が大きく、中にはドーム状の作りの家や物置もある。春の山麓からは残雪の守門が美しいが登山口には春先遅くまで雪が残る。刈谷田川水系母川を釣る場合、キビタキ小屋か保久礼小屋を利用させてもらうがどちらも元は登山や釣り人者用でなく地元の人達が利用してきた小屋で、十分な設備とは言えないが、管理はされていて雨の中助かった事もあった。キャンプ釣行もするが、山小屋泊りの渓流釣りもよい。山小屋利用をしたことが内人は新たなスタイルの一つとして山行計画に取り入れるのもよいだろう。



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