翠渓会中日本圏本部・静岡支部支部釣行【第七陣】3
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『駿河の渓流・大井川水系』
■資料館やまびこにある「てっぽう」=鉄砲堰の模型
大井川水系の本流筋はかつての森林伐採林の運搬航路。大井川東俣や西俣にはその鉄砲堰の跡が残っている。
■鉄砲堰
鉄砲堰(てっぽうぜき、てっぽうせき)は、林業において木材運搬(流送)のために使われた堰(ダム)。鉄砲堰の名は、かつて埼玉県秩父地方で呼ばれていたものであるが、堰を使った木材の流送手段は、全国各地に存在した。林道や自動車などのインフラが整っていない時代は、山奥で伐採した木材の運搬手段の確保が重要な課題であった。そこで、河川の流量が比較的大きい場所では筏流しが行われたほか、より上流の急流部の渓流では、丸太で堰(小型ダム)を建設し、水を貯めてから破堤させ、木材を下流に押し流すという流送手段が用いられるようになった。東日本における鉄砲堰は、秋田式と越中式に二種類に大別されている。林道の建設が進み、国産貨物自動車の性能が向上すると、鉄砲堰は瞬く間に全国から姿を消したが、1990年代には秩父市で文化的側面を再評価する動きが起こり、復元されたこともあった。
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