翠渓会静岡支部・支部釣行(西部)【第三十陣】
翠渓会静岡支部・支部釣行(西部)【第三十陣】
「源流釣り改め沢登り?」
6月から何度も予告しては延期になって
いた「遠山川釣行」に、師匠と行って来ま
した。(お盆後の師匠の予定が、急に空い
た為です)
結果から先に言うと惨敗でした。二人
揃ってボーズです。 7月の飯田地方を
襲った大雨は、遠山の山と川にも大打撃を
与えていました。
【データ】
・日程:2006年08月18日(金)
・天候:晴れ
・水系:天竜川水系遠山川源流部
・釣行者:蒼翠、匠翠
【釣行記】
8/17(木)夕方、遠山川の宿営地に二人一緒に到着。 途中の下流部では
特に大雨の影響は見られなかった。 逆にここ1週間まとまった雨が降ってない
様で減水ぎみの様だ。今日のメンバーだと、このくらいの水量が丁度良い。
また、他の釣り人は見当たらない。 普通の人だと既に平日なのだと、二人で
納得していた。(これが甘かった。地元の釣り人は、知っていたのでしょう)
但し、林道には通行止めの標識有り。いつもの事だし、歩きなら関係ないと
あまり気にしてませんでした。 取り敢えず、炭火を興して焼き肉スタート!
親子キャンプ以来、癖になってしまった。 美味しい空気と焼き肉でお腹一杯に
なって、早々と寝てしまいました。
当日朝4時起床。空は、やっと白み始めたところだ。心配していた天気は、
予報よりも良くなり、快晴である。 支度後気分良く山道を歩き始める。歩いて
いる途中で、山に朝日が当たり始め綺麗な眺めだ。さらに谷から雲海が出始め、
壮大である。思わず、ずっと眺めてしまった。 山道の方も今のところ思っていた
程ひどくない。 ところが、1時間程の所で事態は急変した。何と山津波により、
沢に掛かったコンクリートの橋が土台を残して完全に押し流されている。大量の
土砂により、橋の本体は全く見当たらない。 これからここをどうやって突破
するか?も問題だが、これだけの土砂が川に流れた事を考えると、一体川は大丈夫
なのだろか?
山津波を通過した後は、山道にそれ程ひどい被害は見当たらない。 但し谷側の
斜面には表土が流れたところが有り、いつも秋に取っている山ブドウの木が無く
なっていた。 溪への降り口より川へ下降し、川床に着いたのが 8:30である。
川床に着くと被害がはっきりと判った。 何もかも流された跡があり、渓相が
一変している。最初は、過去にここでは見た事の無い流木の数々。次の平坦地
では、大量に体積した土砂。場所によっては、何と水面から3mの高さがある。
こんなところに魚が住める訳が無く、当然の様に魚影は無く当たりすらない。
それでも、分岐より上流の片方では、何とかなるのではないかと頑張って遡行しま
した。 最初は、巨岩帯をルートを探しながら突破。(前回は、ここでも当たりが
あった)巨岩帯を越えると、やや穏やかになりながら標高を上げていく。
しかし、今回は、これさえも甘かった様で、やはり土砂が洗われた川岸と流木が
続きました。 普通ここなら出るでしょ!と言う好ポイントでも当たり無し。
(今回の画像です)昨年のリベンジ(師匠が大物に切られた)を狙って来まし
たが、そのきっかけさえも掴めません。
とうとう源流の二俣に到着。前回はここで当たりが無くなったので、師匠は
早々と納竿です。 私の方は諦めが悪いのと、もしかしたら魚が上っているかも
しれないと言う僅かな望みに掛けて、しつこく探りました。 渓相はイワナに
ぴったりなんだけどなあ〜 やっぱり駄目でした。諦めて私も納竿し、山道への
出合いまでの1時間を沢登りに徹しました。
帰り道は長かったです。山道を延々4時間歩きました。 川の状態を裏付ける
様に、山の崩壊も酷くなっていました。特に沢筋が酷く、小規模な山津波の跡が
数カ所ありました。 体力的にも二人とも限界近くに成り、特に私の方は最初は
右膝しばらくして左膝を痛めてしまいました。(釣れないので、遡行のペースが
速すぎた様です) それでも師匠は切り替えが早く、山道沿いの高山植物や山の
幸を見つけていました。(こう言うのは、見習いたいものです)
帰りの片付け後、最後は南アルプスの綺麗な夕焼けでしめる事が出来ました。
とにかく、今回も安全に釣行(?)出来て良かったです。