翠渓会中日本圏本部・静岡支部支部釣行【第九陣】1
『源流は甘くて、辛い?』1
【データ】・日程:8月12日(水)/天候:晴れ 【釣行記】いつもの様に夜明け前に起きて、準備を始める。昨日は長旅で結構疲れていたはずだが、期待が大きく目覚ましが鳴る前に起きた。 空が白み掛かってきたところで、出発。今日も長い山行になる。天気も良く、林道から見る川の水も澄んでいる。途中の素堀トンネルの連続では、師匠がえらく感慨していた。川が二俣に分かれた後も林道を更に進む。予定では川の近くまで難なく行けれるはずだったが、残り1時間程の距離が廃道になっており、薮こぎをしながら進む事になった。山の10年の月日では、これくらい変わっていて当然か?(2に続く)
翠渓会中日本圏本部・静岡支部
蒼翠
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翠渓会中日本圏本部・静岡支部支部釣行【第八陣】
『奥飛騨は遠いな〜』
【データ】・日程:8月11日(火)/天候:晴れ 【釣行記】7月中は天候不順でろくに釣りにいけなかったので、師匠とお盆休みに遠征を計画しました。行き先は、奥飛騨高原川水系双六川です。 過去に二回入った事がある渓ですが、前回から10年近く経っており、変化が心配なところでもありました。
1日目は5時起きで準備をしていたところに、例の地震起きて、一時は中止を考えました。自分の住んでいる所は、震度4で結構な横揺れでしたが、師匠の所は震度5強で家が倒れるかと思ったそうです。結局余震もなく、東海地震とも関係無しとの発表を見てから出発した。 遅れの所為で今日は時間に余裕が無くなったので、移動と下見だけとし、一路奥飛騨を目指した。道路の方は特に地震やお盆休みの影響は無かったが、敢えて下道を選んだので兎に角時間が掛かった 途中2回休憩し、神岡町に着いたのがPM2時すぎだった。 道の駅「宙ドーム」で最後の補給をした後、いざ双六川へ突入。ゲート前の広場に車を止めた。まだ時間があったので、川と林道の状態を見ておく為に、2時間程散策した。ここまでは10年前と変化が無い様で、まずは一安心。
翠渓会中日本圏本部・静岡支部
蒼翠
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山岳森林鉄道と渓流釣り
2
森林鉄道は山から切り出した木材を運搬する為に考案された運送方法のひとつだが、渓流釣りに行くとその痕跡が至所に残る渓流もある。江戸時代の伐採は主に城や城下の家屋などの建築木材として使われた。戦後の復興に伐採した木材が全国的に使われたが、伐採林業の全盛期に活躍した森林鉄道も国有林(旧帝室林野局管理)の地域を通っている事が多くその需要も、時代の変化と共に減少し、運搬方法も森林鉄道から自動車の発展=(林道)と共に次第に姿を消していった。現在、屋久島の安房森林鉄道が唯一現役だが、その他の路線は全て廃線となっていて、道路等に代わりその痕跡すら残してない地域もある。例外として京都北部の由良川水系には芦生原生林があり、所謂学術的な立場から保護と研究が行われている山域がある。演習林または研究林の名において、様々な試みがあるが、一部由良川沿いに森林鉄道(森林軌道)が現存する。この芦生の山域も京都に近かった為、神社仏閣や朝廷、貴族の家屋建築木材等に使われた歴史がある。人は何時の時代も山々の自然木を利用して来た。その運搬方法には森林鉄道の他に川をルートにし筏や船舶での運送をしていた地域もある。この由良川も当時の日本の都、京都には筏流で搬送したいた地域だった。時代背景にとその地域により異なるがこういった林業で生計を立てていた人達も少なくない。所謂林業関係者だが、そこには様々な利権や歴史的背景が有り森林鉄道と密接な関係を造成している。我々の様な余暇で渓流釣りを楽しむ目的とした「つり人」が山に入るのは後世の事になる。一部の地域では森林鉄道開発以前から、既に木地師や炭焼小屋運営などで山に居住していた先駆者達もいた。杣人達の中には時代に好悪なくその生食を自然の中に求めていた。また東北のマタギに見られる様な集団も出現し全国にその痕跡を印している。森林鉄道はその様な山域に関わる地域に散在しているので私的にはその歴史文化と共に興味津々である。私の場合特に関東地区から渓流釣りを始めたので、通っていた渓のある関東近郊の森林鉄道に愛着がある。秩父の入川(いりかわ)森林鉄道跡、西丹沢の世附(ゆづく)森林鉄道跡や木曽谷の赤沢森林鉄道などが印象的だった。入川や世附は今でも痕跡があり、赤沢は特に観光地化したが、シーズン中以外も秋〜春先に軌道敷跡を歩くと静かな山旅を満喫出来た。演習林なるものを初めて知ったのも、秩父の渓流・大血川支流の東谷にある東大演習林で、入口にゲートが有り、当時中学生だった私には立ち入りしてはいけない特別な場所に思えた。この大血川には森林鉄道はなかった。
翠月
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山小屋の利用と基礎知識1
我々が渓流釣りでお世話になる山小屋の対象は一般の登山客や山の関係者も利用することが多い。シーズン中の利用は混雑も予想され予約が無いと利用出来ない小屋もある。登山者にとって山小屋は重要な拠点で、中には数日の縦走でも荷を軽くする為、軽リュック一つで宿泊する登山者もいる。夏期シーズンなどは山小屋の番人もいて比較的設備も整っている北アルプスなどは山小屋といっても白馬山荘の様に1000人規模が収容できるような大規模な施設もある。渓流釣りの場合稜線越えや山越えで入渓しない限りこういった大規模な施設を利用する機会は少なく、どちらかというと避難小屋かそれに準ずる小屋若しくは釣り人や山菜採りなどの特定の人が利用するような小規模な小屋の場合が多い。例えば小規模でも奥秩父の柳小屋は改装されたが、登山者、釣り人も利用する小屋としては立派な方で気持ち良く利用できる施設だ。ちなみに釣橋小屋の方は倒壊後利用はできないが、昔は釣橋小屋は滝川本谷のベース小屋でここに泊り、周辺の谷を釣ることができた。最近は日帰り者が多く、泊まる人も少なくなった様だ。利用されない小屋、利用される小屋のはっきりした柳小屋と釣橋小屋だ。地域により小屋の重要性は違うが東北や豪雪地帯では冬も利用されている場合があり規模が小さくても比較的管理が行き届いている小屋が多い。最近は登山ブームで避難小屋が増えて稜線や山頂付近で宿泊する登山者も増えた。私の好きな山域、越後の名峰守門連峰には山小屋が数多くある。日本二百名山に選定され、登山ブームになる前から越後には小屋が多かったが、特に守門には多い。越後の冬は長く、山の生活も冬に備えた装備で、山麓の一般民家も屋根が大きく、中にはドーム状の作りの家や物置もある。春の山麓からは残雪の守門が美しいが登山口には春先遅くまで雪が残る。刈谷田川水系母川を釣る場合、キビタキ小屋か保久礼小屋を利用させてもらうがどちらも元は登山や釣り人者用でなく地元の人達が利用してきた小屋で、十分な設備とは言えないが、管理はされていて雨の中助かった事もあった。キャンプ釣行もするが、山小屋泊りの渓流釣りもよい。山小屋利用をしたことが内人は新たなスタイルの一つとして山行計画に取り入れるのもよいだろう。
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自然環境保全地域と原生自然環境保全地域の渓流 2
自然環境保全地域は日本国内に現在下記10地域の指定がある。また立ち入り規制もある、原生自然環境保全地域は下記5地域になる。各都道府県の自然環境保全地域は236地域でその内特別区に318地域の指定がある。我々が渓流釣りをするにあたりこれらの自然環境保全地域は、立ち入りをする該当する地域がかなりある。特に原生自然環境保全地域は南硫黄島全島の立ち入り禁止をはじめ残りの4地域も本来立ち入り自体自粛する地域だ。遠音別岳原生自然環境保全地域は世界自然遺産の知床半島にある。知床拠点の中心地、羅臼より南、遠音別岳標高1330M周辺の約1895ヘクタールをいう。支庁境の山岳で、網走支庁と根室支庁にまたがる地域だ。登山者も注意がいるが、羅臼岳とは離れている為、縦走する人も少ない。渓流は春苅古丹川水系と、遠音別川水系などが該当する。遠音別岳は国有林の為、本来立ち入りには許可がいる地域だ。十勝川原生自然環境保全地域は新得町側になるが、十勝川水系とその支流トムラウシ川水系が対象で、トムラウシ川流域はトムラウシ自然休養林にも指定されている。トムラウシ川は十勝川支流とはいえ、トムラウシ山〜沼の原〜ニペソツ山まで十勝連峰北部、南大雪〜東大雪の広大な水源地域を占める水系だ。大雪山国立公園の一角でもある。トムラウシ川は富村ダムから谿が深く、ユウトムラウシ川には立派なトムラウシ温泉があり、露天、宿泊設備とも満足だ。私が泊まった時はトムラウシ山に日帰りしていた人もいた。一方左岸支流のヌプントムラウシ川は人跡が薄く、民家も無くリゾート施設は無い奥深い山域だ。ヌプントムラウシには温泉がありマニアには知られている無人露天風呂がある。小屋施設があり深い浴槽になっていて、やや温い湯の水温調整は自分で行うと書いてある。昔は手堀の河原露天だった様だ。南硫黄島は本来の原始的な姿が残る別天地だが、渓流釣りは対象外。大井川源流部原生自然環境保全地域は奥大井・寸又峡の寸又川源流部にある。南アルプス深南部、日本百名山の光岳に湧出する寸又川の最源流、林長沢と支流達磨沢の山域だ。立ち入り制限は無いが、立ち入らないのが常識だ。ルートは幾つかある。南アルプス最後の秘境かもしれない。南の国、九州本土より離れた離島、屋久島の原生自然環境保全地域はあまりにも有名で、屋久杉や宮之浦岳を始め世界自然遺産となった。貴重な屋久島ヤマメが守られるかは釣り人次第。どの地域も「立ち入らない」事が重要。人が通えば道が出来、更に自然が破壊される。国有林も既に戦後の復興の様な大伐採もなければ、100年後にはまた以前の様に戻ると願いたい。
■原生自然環境保全地域■
1遠音別岳
2十勝川源流部
3南硫黄島
4大井川源流部
5屋久島
■自然環境保全地域■
1大平山
2白神山地
3和賀岳
4早池峰
5大佐飛山
6利根川源流部
7笹ケ峰
8白髪岳
9稲尾岳
10崎山湾
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翠渓会中日本圏本部・静岡支部支部釣行【第七陣】2
『頑張って歩いたのだけど…』2
【データ】・日程:6月21日(日)/天候:雨! 【釣行記】2日目は天気予報で雨と判っていたので、適用な雨が降って魚の気分が変わってくれるのを期待してました。 これも今回は甘かった様です。1日目の夜、土砂降りまではいかないが結構の量の雨が降り、こんな源流では当然直ぐに増水する訳で…。 翌朝川を見た時には、茶色濁りの増水でした。雨の方も止む気配が無かったので、結局朝一にて幕営地を撤収し、トボトボと山から下りて来ました。
翠渓会中日本圏本部・静岡支部
蒼翠
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翠渓会中日本圏本部・静岡支部支部釣行【第七陣】1
『頑張って歩いたのだけど…』1
【データ】・日程:6月20日(土)/天候:晴れのち曇り 【釣行記】形勢逆転を狙って、頑張って片道5時間掛けて歩いて行って来ました。 結果、1日目はピーカン+減水+土砂流入で全くアタリ無し。たまにアタリが来ると、この水系には居ないはずのニッコウイワナのチビでがっかり。 山道の途中の斜面では、ツキノワグマの遭遇したりと、疲労の割には散々な釣行でした。(2に続く)
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蒼翠
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翠渓会中日本圏本部・静岡支部支部釣行【第六陣】2
『今年は厳しそう…』2
【続き】釣れない中でも、土砂の入っていない枝沢では、何匹かのアマゴに会う事が出来ました。 それにしても、サイズが小さい。大きくて8寸止まり。ほとんどが20cm前後と言うところでした。 魚の回復もこれからみたいです。餌は結構食べているようで、お腹は膨れていたが、体形はスリムなのが多かった。
翠渓会中日本圏本部・静岡支部
蒼翠
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翠渓会中日本圏本部・静岡支部支部釣行【第六陣】1
『今年は厳しそう…』1
【データ】・日程:6月7日(日)/天候:晴れ 【釣行記】GW後も釣りに行っていましたが、今年は山のコンディションが良くない様で、釣果はさっぱりです。 そう言う訳て、読み甲斐がある話をなかなか書けなかったので、しばらく更新が停滞してました。 そこで何回か分の敗戦記をまとめてダイジェストでお贈りします。 まずは、去年も実績のある沢です。雨の後で、水量もまあまあでしたが、春先までに大量の土砂が出た様で淵と言う淵が全て埋まっていました。
(2に続く)
翠渓会中日本圏本部・静岡支部
蒼翠
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