翠渓会静岡支部・支部釣行(西部)【第五陣】
翠渓会静岡支部・支部釣行(西部)【第五陣】
「紀伊半島の渓は甘くないね」
【データ】・日程:5月2日(水) /・天候:霧のち晴れ /水系:北山川水系支流
【釣行記】 今日は一日渓流釣り三昧の予定である。 朝起きると少し肌寒い。霧が出ている。奥瀞の深い山並みの間に霧が立ち籠め、なかなか幻想的な風景である。 軽い朝食後出発。まずは、北山川本流のポイントを目指す。
釣り場に到着しても、相変わらず山には霧が掛かったまま。時折太陽が弱く顔を覗かせる。川の方には霧が掛かってないが、水量は芳しくない。何と去年よりも30cm近く減水している。小雨の為、上流のダムが観光放水(瀞峡上り)以外は減らしている様だ。昨日の雨もこちらにはお湿り程度だったみたい。 本命の淵ポイントも、流れが弱まり川底が見えてしまっている。取り敢えず春翠どのが竿を出したが、やはり掛かるのはアブラハヤのみである。これではどうしようも無いので、早々に切り上げて支流に向かう事にする。
次は、瀞峡に注ぐの支流の一つに入る。春翠どのによると、この川は下流は平坦で水量少なめであるが、上流に行くと滝と段差の連続となり険しい渓相と言う事だ。 しばらく林道沿いの山行を続けると、道が川を渡る橋に到着。ここから林道は、一気に標高を上げ始める。ヒーヒー言いながら上ると、行き先方向に紀伊半島特有の両岸切り立った絶壁の渓相が見える。但し川床は見えない。途中に、滝が掛かっているのが僅かに見える。春翠どの曰く、あの滝上に行かないと降りる場所が無いそうだ。 ようやく降り口に着き、今度は急斜面の下降を始める。取り敢えず川床は見えるのだが、最後がどうなっているのかは、降りてみないと判らない。案の定最後は軽い絶壁になっており、補助ロープを使って何とか降りれた。 降りた場所の渓相はすばらしい。大岩が重なり、中々の水量が翠色の淵を形成している。但しこれが災いして、遡行出来る区間が限られてしまった。今回も安全第一だし、おじさん技量も乏しいので仕方なし。一応アマゴの魚影を確認した後、降りて来た斜面を登って林道に戻ることに。 次回機会があれば、降りるポイントを変えじっくり攻めてみたい。
川が近い所まで戻って、今度は堰堤下狙い。 水量は多くないが、淵は十分大きい。上下流に別れて、別々の堰堤下に入る。 私が入った方は、2段構成になっており段差も高い。 当たりは結構あり、恒例のアブラハヤに混ざって、数尾のアマゴを上げることが出来た。(今回の画像です) 一段目で当たりが無くなったので、少し高巻きして2段目へ。下からは判らなかったが、ちゃんと掘れた大淵を形成している。但し、水は落ち口ではなく、水中のパイプから出ている。ここから上は、しばらく伏流している様だ。その為あまり期待せず探っていると、淵尻のカケ上がり付近から、尺クラスがスーと動いた。そこからヤル気満々で粘るが、結局喰わす事は出来ず。日が高いので、警戒している様だ。 時間も頃合いなので、ここで納竿。戻ると春翠どのが河原で昼寝していた。こちらの方も、良型は出ないが結構遊べたそうだ。
その後北山川沿いを下って熊野川本流へ。 熊野大社を通り過ぎ、「湯の峰温泉」を目指す。この温泉は、数種類の湯船がある共同浴場と野外の壷湯が有名である。春翠どのに勧められて、「くすり湯」に入ったが、とにかく熱い。私など腰まででも長く入って居られないが、春翠どのは首まで浸かって長風呂だそうだ。私は早々に退散し、外で涼しい風に当たる。お陰で、今日の疲れは残らず済みそうだ。